【レポート】Amazon Pinpoint でユーザーを掴んで離すな #AWSSummit
こんにちは、加藤です。
AWS Summit Tokyo 2019 3日目に行われたセッション「Amazon Pinpoint でユーザーを掴んで離すな」のレポートを書きましたのでご覧頂ければと思います。
登壇者
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 塚田 朗弘
Amazon Web Services Principal Solutions Architect John Burry
柔軟で高機能なカスタマーエンゲージメントサービス、Amazon Pinpoint を隅々まで、国内外の事例を交えて解説します。サービスの成長のためには、適切なメッセージを、適切なタイミング、ユーザー、チャネルに送信する必要があります。また、その結果を迅速に可視化し、解析することも重要です。 Amazon Pinpoint では、モバイルプッシュ通知やスケジューリング・A/Bテスト機能、ダッシュボードなど一般的な機能に加え、送信速度調整やカスタムチャネル、Event Stream といったユニークで役立つ機能を提供しており、様々な業種・業態のお客様の多様なニーズに答えます。
レポート
- ある調査結果から、ユーザがより「一人の人として扱われること」を重要視してきているということがわかっている
- 利用しているサービスに、ユーザは自分のことをわかって欲しいと思っている。
- ユーザの期待値が進化している。
- 一括なメッセージングからパーソナライズされたメッセージングへ
- 例えばこのユーザへの連絡ならLINEがいいかな、とかメールかなといった事を踏まえた連絡手段の選定が求められる
- 形式的なコンタクトから自然なコンタクトに。
- 「10:00にパチンコ屋オープンしました」じゃなくて「塚田さん、パチンコ屋がオープンしましたよ」みたいな伝え方が求められる
- 一括なメッセージングからパーソナライズされたメッセージングへ
- とある調査で世の中の51%のマーケットリーダーはユーザの期待に応えられていないと認識してる
- 49%しかユーザの期待にアラインできてないという認識という事
- ユーザの期待にアラインするために、役立つサービス群
- Amazon PinPoint
- 何をするものか?
- 例えば・・・
- イベントや属性などを収集(名古屋在住で野球が好きなAさん/いつどこでどんなグッズ購入したとか)→数分でシステムに反映→名古屋の野球好きに限定イベントのお知らせを送信
- 例えば・・・
- マーケターにもデベロッパーにも使いやすいプラットフォームである
- 分析結果を直感的に理解できるグラフがある、等。
- 具体的に何ができる?
- ファネル分析
- Amazon Pinpointにイベント打つとして
- ①LP閲覧→②住所入力→③内容確認→④購入ボタンクリック
- という流れだったとする
- これがフローごとにそれぞれ以下のように達成数値が見える
- ①2310→②658→③641→③381
- これによって改善効果が大きい箇所を特定できる
- Amazon Pinpointにイベント打つとして
- イベントベース通知機能
- 特定のアクションをしたユーザにメッセージをリアルタイム送信
- 例えば、モバイル決済を使ったユーザに領収書を送信するとかが可能
- パーソナライズした体験が提供に非常に役立つ
- 特定のアクションをしたユーザにメッセージをリアルタイム送信
- Voiceチャネルサポート
- 電話からAmazon Pollyで自然なメッセージをテキストの指定でユーザに届けられる
- 海外展開もシームレスに行ける。多言語対応しているので。
- 配信性能ダッシュボード
- Emailがちゃんと受信箱に届いているかチェック
- 迷惑メールBOXではなくて受信箱に入ってるかというのもわかる
- Emailがちゃんと受信箱に届いているかチェック
- 配信セグメントのインポート
- Amazon RDSや、Amazon S3 + Amazon Athenaのサービスを利用して、送信対象をSQLで抽出してS3に配置→内容をAmazon Pinpointにインポートといったことが可能
- その他
- 秒間最大送信数の設定(50-25000)
- Push通知は早ければいいというわけでもないですよね?(一斉にくると負荷が大変なことになります)
- 速報性に合わせて設定することができます
- ユーザごとに受け取れるMAX通知数/1日
- 「うざい・・」と感じない程度の通知に止める。UX向上には重要なポイント。こういう設定ができるのがいいところ。
- 等。
- 秒間最大送信数の設定(50-25000)
- ファネル分析
- 何をするものか?
- Amazon Pinpointと他サービスの統合
- Amazon Pinpointから他サービスに統合できる
- 例えば、イベントストリームをAmazon Kinesisに流すとAmazon S3に配置され、そこからAmazon AthenaでクエリしてAmazon QuickSightに入力、といったことができてしまう
- カスタムチャネルを利用すればAWS Lambdaと連携が可能
- Amazon Pinpointから他サービスに統合できる
- Amazon PinPoint
- デモ
- (ここでJohn Burryさんに交代。余談ですが、このパートは翻訳なし・フル英語でした)
- 架空のレコードショップからAmazon PinPointを通してキャンペーンを行うデモの実施
- 次のような流れで進行しました
- Amazon PinPointでキャンペーンが作成されている
- キャンペーンを対象者に送信する
- ユーザが受信したメッセージを見ると、レコードショップからの案内の中にURLが含まれている。
- そのURLクリックするとレコードショップのWEBサイトに遷移する。
- そのサイトでは自分の好きなジャンルを選択するセクションがあり、複数の選択肢から合致するものをいくつか選択する
- この時、裏でAmazon Pinpoint側にどれをチョイスしたのかが伝わっている
- これを踏まえて再度キャンペーンを実行する
- 同様にユーザが再びレコードショップのWEBサイトを訪れると、前回選択した内容を踏まえた、「よりパーソナライズされた」項目から選択できるようになっている
- つまり、ユーザからのフィードバックを受けて、キャンペーンを実行するごとに「よりパーソナライズが進行していく」という様子を見せていただきました。
- 次のような流れで進行しました
- まとめとお知らせ
- (ここで再度塚田さんに交代)
- まとめ
- 適切なカスタマーエンゲージメントは今後より重要になってく
- AWSはAmazon Pinpointを中心としたカスタマエンゲージメントプラットフォームを提供
- 機械学習によるパーソナライズ、データ分析と可視化など高度なアプローチも簡単に可能
- お知らせ
- このセッションの内容は概要レベルのものであり、別途詳細レベルの内容をお話いただく機会があるとのこと。週明け6/17にAWS Loft Tokyo(目黒セントラルスクエア/目黒駅前徒歩一分)にて行うとのこと
- [イベント]アプリ開発者・マーケターならおさえておきたい、サービスのカスタマーエンゲージメントを伸ばす技術と事例
さいごに
マーケターにもデベロッパーにも同じツールで容易にお客様の動向が確認できるとても便利なサービスだと思いました。また、配信セグメントのインポートやカスタムチャネルは何らかの通知を行う運用の自動化という面でも非常に効果的だと思いましたので、機会があればぜひ導入してみてはいかがでしょうか。